『ギフトライフ』(古川真人) 新潮社
 発売:2023年03月01日 価格:1,980円(税込)

あなたも何かを捜しているんですか? 良ければ一緒に捜しませんか――。政府と企業により制度化された安楽死と人体実験のための生体贈与というギフトライフ制度。提供者の家族にはポイントが与えられる――人間の命の価値も変容するシステムの、老人や弱者の未来図の闇。優生思想の行き着く果てのディストピアは、もうすでに始まっているのかもしれない……人間の悪を問う、気鋭の長篇小説。

【著者プロフィール】

1988年、福岡県出身。2016年に「縫わんばならん」で「第48回新潮新人賞」を受賞しデビュー。同作が「第156回芥川賞」候補となったほか、2017年の『四時過ぎの船』で第157回、2019年には『ラッコの家』で第161回の候補を経て、2020年に『背高泡立草』で「第162回芥川賞」を受賞。

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