『ユドルフォ城の怪奇 上』(アン・ラドクリフ) 作品社
 発売:2021年09月02日 価格:3,960円(税込)

愛する両親を喪い、悲しみに暮れる乙女エミリーは、叔母の夫である尊大な男モントーニの手に落ちて、イタリア山中の不気味な古城に幽閉されてしまう――。壮麗ながらも陰鬱な印象の不気味な古城を舞台に描かれる恐怖。刊行から227年を経たいまもなお、ゴシック小説の源流として世界中で読み継がれる、イギリス文学史上不朽の名作。これまで抄訳が紹介されるのみだった本作が、完全邦訳され上下巻同時刊行!

【著者プロフィール】

1764年、イギリス・ロンドン生まれ。1789年、第1作となる『アスリン城とダンベイン城』を匿名で出版。1790年にも同じく匿名で第2作の『シチリアのロマンス』を出版。1791年の第3作『森のロマンス』が好評を博す。本書の第二版から著者名が「アン・ラドクリフ」名義となる。1794年、全4巻からなる恐怖小説『ユドルフォ城の怪奇』を発表。1796年、生前最後となる小説『イタリア人』を発表。同作は70年代に『イタリアの惨劇』のタイトルで邦訳されている。1823年没。

(Visited 636 times, 1 visits today)