『無限の月』(須藤古都離) 講談社
 発売:2023年07月12日 価格:1,925円(税込)

中国のある町で起こった奇妙な出来事。町の半分が大停電をおこし、停電の前には、パソコンのディスプレイに「誰かたすけて」の文字が、いくつも表示された。何者かによるハッキングが原因かと思われたが、犯人はわからない。日本では、脳科学をテクノロジーに昇華させ時代を作ったやり手のIT経営者の妻が、階段からころげ落ち、大怪我を追った。別居をしていた夫と、妻は久しぶりに会った。そして、気づく。この人は、あの人じゃない、別人だ――。動物園でゴリラ舎の柵内に落ちた少年を救うためにゴリラが射殺された実際の事件に着想を得た『ゴリラ裁判の日』でデビューした著者の新作は、中国と日本を舞台に、「私」とは何か?を根源までつきつめたノンストップエンターテインメント!

【著者プロフィール】

1987年、神奈川県生まれ。2022年に「第64回メフィスト賞」を受賞した『ゴリラ裁判の日』でデビュー。

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