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椹野道流さん×鬼瓦レッドさん×中村航さんの特別鼎談。ここからは椹野さんの連載エッセイ『晴耕雨読に猫とめし』について、いくつかのエッセイを1話ずつ、ライナーノーツのような形式で掘り下げていきたいと思います。

第1話 「履歴書代わりに差し出すなにか。」

★記念すべき連載第1回目は、タイトル通り履歴書のように、椹野先生のこれまでを綴ったお話でした

中村素晴らしいタイトルです
椹野:ありがとうございます(笑)。
中村:なぜ素晴らしいと思ったか、これ言っていいですか。
鬼瓦:はい、言ってください。
中村:僕のデビュー作。最初のデビュー作はやっぱりこれだろうと思ってつけたタイトルが『リレキショ』
(一同爆笑)
椹野鬼瓦そこか
                     *  *  *
椹野:一軒家を持ってから、庭の維持がほんとに大変なんですよ。
中村:はいはい。
椹野:特に、山奥に住んでるので、ほっといてもどんどん木が生えてきて、どんどん育っていって、どんどん倒れるんですよ(笑)。だから、日ごろから手入れをしてないと大変な庭になってしまうんですよ(笑)。だから結構、日中は庭仕事ばっかりしてます。
鬼瓦:おうちに大きい……もちろんでっかいおうちなので、執筆活動に(集中)できるかなと思ったら、なんてことはない庭仕事……。
椹野:そう、庭が大変。
鬼瓦:ということが書いてあって、「これって、晴耕雨読じゃない?」っていうのが第1話に書いてあるんです。読者さんからのコメントが多くて、私もすごいビックリしたんですけど。
椹野:ありがたかったです。
鬼瓦:なかなかコメントって、言いづらいじゃないですか。珍しいというか、けっこうコメント多いですよね。
椹野:みんな結構、カジュアルに自分のことを書いてくれて。おもしろいです
鬼瓦:それがすごく印象的でした。「これは、掴みはいい」っていう。あと、みんなエッセイを待ってたという。「ほらぁ!」と心でドヤ顔をしていたのは私です。

第2話 「小さい旅に出る。」

★お住まいのある兵庫県から東京への道すがらに触発された、旅のお供と、その思い出のお話。ちょっぴり恥ずかしい記憶も?

鬼瓦:「北極星」(というお店)のオムライス弁当っていうのがあって。
中村:北極星? 関西のなんですか?
椹野:そうです。関西のねえ、洋食屋さんなんですけど、新大阪に店を出してるんですよ。オムライス専門店を出してて。新大阪の駅のねえ、ちょっと奥まったとこなんですけど。「551」の豚まんとか売ってるところの……。
中村:ああ!ありますねえ。
椹野:ちょっと奥のほうにあるんですけどね。ほんとに、完璧な「大人のお子様ランチ」を、1000円切る値段で出してるんです。そこでオムライスも食べられるんですけど、「オムライス弁当お願いします」って言ったら、ハーフサイズのオムライスと、エビフライ2本、唐揚げ2個っていう潔い弁当を。もう、ノーベジタブルです
中村:新大阪駅の改札入った中っていうのは、もう夢のような場所ですよね、あそこは!
椹野:はいはい、そうです。タコ焼きはある、ビフカツサンドはある、おでん屋はある。
中村:そう! あと電車まで20分とかでも、そこ入ってハイボール頼みますもんね。
鬼瓦:ハイボールなんですか?
椹野:いやあのね、串カツ屋もあるんですよ。
中村:そう、串カツ屋でハイボール頼んで。串カツ屋の隣にあるネギ焼き屋が超うまいんですよ!
椹野:うまい!
鬼瓦:(爆笑)。行かれる方は、ぜひ(笑)。
椹野:で、その気になったら締めにラーメンも食べてから、新幹線に乗れる
                     *  *  *
椹野:コミケに行くとか、担当さんに会うとかさ、ちょっと遠出して特別イベントのときは、ちょっとおしゃれをしようと思っていた時代が私にもあったんですよ。で、張り切ってね、ニーハイのブーツを履いて。だけど新幹線に乗ると、脱ぎたいじゃないですか。で、脱ぐじゃないですか。
中村:はい、はい。
椹野:向こうでしゃかりきに、コミケとかでがんばっちゃうと、帰りはもう意識不明なんですよ。私はそういうときだけ、ほんとに寝つきのいい子で。横浜でシウマイ弁当買って、シウマイにお箸刺したところで寝ちゃって(笑)。
鬼瓦中村:(笑)。
椹野:起きたら、京都過ぎてたりするわけですよ。
中村:……シウマイに箸刺した瞬間に寝る人(ほかに)いないと思います(笑)。
椹野:いないよね。しかもそれをこの形(箸を刺したポーズ)でずっと京都まで保って寝てるから「すげぇな」って思ったんだけど。
中村:すごいですね。
椹野:「あ、寝ちゃった! 食べなきゃ」って思ったときに(車内アナウンスに)「京都です」って言われて「すこーんっ!」ってなったりしたんですけど。あるとき、本当に爆睡しちゃって、目が覚めたら新大阪にもう停まってたんです。もう、次とんでもないところまでいっちゃうじゃないですか。広島とかまで行っちゃうと困るので。慌てて降りようとしたら、よりにもよってニーハイブーツが脱いだままここ(足もと)に置いてあって、また食べかけの弁当がここ(目の前)にあって(笑)。
中村:焦るなあ~。
椹野:とりあえず食べかけの弁当を、あとさき考えずカバンの中にゴーッって突っ込んで(笑)。
中村:はい(笑)。
椹野カバンしょってニーハイブーツを持って、裸足でホームに降り立ったんですけど。
中村:はい。
椹野:ちょうど降り立ったホームで、ひとりはタラップのところでひとりはホームで、遠距離カップルが涙の別れを交わしてるところだったのに……。
中村:事変が起こったんですね(笑)。
鬼瓦:(笑)。
椹野:カバンから弁当はみ出してニーハイをこうやって担いだ女がウワァーッて裸足で降りてきたから(笑)。なんか、女の子泣いてたのに、シュシュシュシューッて涙が引っ込む瞬間っていうのを見てしまった
鬼瓦:おもしろい。大好きですこの話。
椹野:なんかねえ、ちゃんとホームでハグとかしてたカップルが、突然ヒソヒソ私の話をしはじめて、ほんとにいたたまれなくて。でも、いたたまれないけど、そこで履くしかないじゃないですか(笑)。
鬼瓦:あの、「寝すごさないでね」って話です(笑)。
椹野:だから、以来新幹線では絶対にブーツを履かない。

第4話 「白菜を買いに。」

★食にこだわりを持つ椹野先生と、デパ地下・青果売り場の「桃爺」との攻防戦?

椹野:これ、地元の大丸なんですけど、ほんとにちっちゃい大丸なんですよ。かわいいサイズの大丸で、デパ地下もほんとに狭くて。野菜売り場に必ずあのほら、AUのコマーシャルに桃爺っていたじゃないですか。その俳優の笹野(高史)さんにそっくりなおじさんの店員さんがいて。そのおじさん店員が、私がモタモタするとすぐ飛んでくるんですよ。「今晩なににするの?」「なにを使うの?」って。それで、白菜が3種類あって。白・オレンジ・紫ってあったんですよ。
中村:そんなにあるんですか、白菜って?
椹野:うん。で、その紫白菜を買おうと思ってたら桃爺にシャッと来られちゃって。「なににするの? 鍋? 鍋はダメだよ!」って怒られて。どうもその、アントシアニン? 紫白菜のアントシアニンが溶けちゃうらしいんですよね。だからお鍋に入れると、白菜以外のすべてのものも紫になっちゃうんです。
中村:なるほど。
椹野:紫の豆腐とか紫の葛きりとか紫のうどんができちゃうらしいんですよ。だから「それは、いかん」と。私は、すごくやりたかったんですけど。
中村:紫に染めたかった?
椹野:染めたかったんですよ。
鬼瓦:(爆笑)。
椹野:なにも言わずに家族に、紫の鍋を家族にそっと出したかったんですけど、桃爺が許してくれなくて。泣く泣くオレンジ白菜を買って帰って。
鬼瓦:結構、読者のユーザーさんの方も、「試してみた」っていう人がいましたよね。
椹野:そう! 即座に紫白菜を買いに行って、紫色の鍋の写真を送ってくれた人がいて
鬼瓦:影響力がすごいですよね。
椹野:「ほんとに豆腐、紫です」って。「染まるんや!」って思って。

第5話 「殻に閉じこもったあいつ。」

★再び、デパ地下・青果売り場での出会い! 銀杏(ぎんなん)をひと箱買い込んだ椹野先生は……?

鬼瓦:(愛知県)祖父江の銀杏でしたっけ?
椹野:そう。なんかね、そこは名産なんですって。(A5サイズくらいに手を広げて)これくらの箱にみっちみちに銀杏が詰まって500円だったんですよ。私、銀杏の相場がわからないけど、これだけあって500円ならずいぶん食べられそうだなあって思って買ったら、ほんとに殻が硬くって。銀杏割りを、わざわざ専用の機械を買って、バッキャンバッキャン割って、食べた。
鬼瓦:それって、食べるときには下拵えをわりと、前日とかにしたほうがいいんですか? それとも食べるときにしたほうが?
椹野:いや、食べるときにしないと、薄皮がペタペタにくっついちゃうんで。
鬼瓦:じゃあ結構大変ですね。大変っていうか、時間がかかる。
椹野:しかもせっかく煎ったり、レンジでチンとかしても、冷めたら全然おいしくなくなるんですよ。加熱、即食! みたいな。
鬼瓦:フォカッチャ作ったって言ってましたよね? おいしかったですか?
椹野:うん、どうしていいかわんなくなって。なにしろ箱だから。いろんなものを作ったんだけど、結局、茶碗蒸しに入れるのと、フォカッチャに入れるのがおいしかった。深夜の2時ごろから突然フォカッチャの生地作りはじめて
中村:生地から!?
椹野:うん。あの、フォカッチャって指でポンポンポンポンって穴を開けて、そこにオリーブオイルを溜めて焼くんですよ。だからその指の穴のところに、銀杏ひと粒ずつ、ちょこんと。
鬼瓦:いっぱい入れられたんですか
椹野:いっぱい入れました。もう、銀杏の地雷みたいに。ウォーって地雷原みたいに埋めて、焼きまくって。
鬼瓦:いいなー、おいしそう。
椹野:午前4時くらいに焼きたて食べました。フォカッチャ、マジでおすすめ!

第6話 「安らかな眠りを求めて。」

★身体の凝りのせいで頭痛持ちの椹野先生。「健康な身体は健全な睡眠から」と、オーダーメイドで枕を作ろうと思い立ったのですが……?

鬼瓦:航さん頭痛とかって?
中村:頭痛はないですけど、僕も最近、枕を作りましたねえ。ひさしぶりに。
鬼瓦:お、お!? 私も枕、作ったんです。椹野先生が「強烈なライン」って言われたって話がおもしろかったです。
椹野:(後頭部を撫でながら)ここがね。頭からうなじにかけてのラインがすごい急らしくて。なんかほら、枕作るとき、あのガシャーンっていうの当てるじゃないですか。あれで係の人が「うぅわぁ~っ!!」っていう。
中村:(笑)。なんかこう、「立ってるときと(首の角度が)同じようになる」って言うんだけど、実際のところ、そんなにうまくはいかないですよね。
椹野:いかないですね。あれ、やっぱりね、敷き寝具が関係するんですって。だから寝て試すのに、マットレスの硬さとおうちのマットレスの硬さが違うから、結局違う結果が出てしまうらしいですよ。
中村:そうですよね。だから、すごく凝る人は、「ここもうちょっと上げてくれ」って何回も、やり取りして作るらしいんですけど……。それで僕、1コ思うんですけど、「硬めが好きですか柔らかめが好きですか?」ってまずそこから入るじゃないですか?
椹野:うん。
中村「それがわかんないからココ来てるんだよ!!」って思ってしまった。
(一同爆笑)
中村:わかんなくないですか、だって(笑)。
椹野:いや、あのねえほんとに、中に詰められる素材を根こそぎ説明してくれるんだけど、ほんっとにどうでもよくなってくるんですよ。「あなたが選んでください!」って思っちゃうんですよ。
中村:わかります。素材で言うと例えば、備長炭なら備長炭の良さが、そば殻ならそば殻の良さが……、と、みんないいところあるんですよ?
椹野:そう、いいところをひとつずつ言ってくれるんですよ。
中村:みんないいところひとつずつあるんですよ。だから選べないんですよ。
鬼瓦:ふたりが超意見が合った、ですね(笑)。
椹野:あれ、片っ端から寝ていくとだんだんわかんなくなってきませんか?
中村:そうですねえ。
鬼瓦:わかる、それ。全部よさげに見える。でも、横から見て「隙間ありますね」とかは言ってくれますよね。「ちょっと、じゃあ調整しますね」とか。
椹野:そうそう、そういうのは言ってくれるんだけど。でも安いとこから高いとこへスイッチしていくと、高いほうがあからさまによかったりするじゃないですか?
鬼瓦:ああもう、ダンチで違いません? (でも)「ああ、こっちのコレでいいです」って言うんです。まず、私は値段からなんで(笑)。
椹野:サイズも違うしさあ。
中村:あとまあ、ほんとにこうやって(背筋を伸ばして)寝ればいいんですけど、実際はそういう風に寝ないしねえ。難しいですよねえ。
鬼瓦:横になったりするし。
椹野:枕はねえ、いまだになんかしっくりこないままつき合ってますね、私。この枕と。
鬼瓦:でも私の行ってる整骨院の先生は、「肩こりも枕で改善させることができる」って。
椹野:歯ぎしりは枕で軽減した。
鬼瓦:ちょっと試して、ゆとりのある方は、ぜひ枕を作ってみたらいいかなと思います。
椹野:いいと思います。
鬼瓦:おもしろいですよね。
椹野:おもしろい。
中村:枕の営業が、枕営業がすごいなあ。
椹野:枕営業(笑)。

第7話 「冬の始まり。」

★第3話「秋深し……?」で紹介された、椹野家の広い庭。その冬支度と、そこで起こった珍事件!?

椹野:KADOKAWAさんでね、『ローウェル骨董店の事件簿』っていう作品を書かせてもらうことになったんですけど、それはなぜかって言うと、私が第一次世界大戦の話がすごく好きなんですよ。それもイギリスの話がすごく好きで。「書ける!」ってなってすごくはりきって、第一次世界大戦の資料をウワーッて買い込んで。これまで手が出なかったヤツも資料だと思うと手が出るじゃないですか。
中村:はいはいはいはい。
椹野:「やったー!」って買って、手当たり次第に読んでるうちに、塹壕の掘り方のテキストに行き当たってしまって、「庭に掘ってみようかな」って思ったんですよ。で、そのときに、当時の兵隊さんが塹壕掘るのに使ってたスコップを、復刻版を取り寄せて……。
中村:塹壕掘るってだけで凄いですが、当時のスコップまで取り寄せるとは……。
椹野:あるんですよ。塹壕用スコップっていうのが。それで庭に穴を掘りはじめて。来る日も来る日もちょっとずつ掘っていって。「いい感じになってきたぞ。2メートルくらい作れるんじゃないかな」ってなって。どれくらい掘り進んだかなーと思って、穴の中に横たわって、「ああ、いい感じ。寝れる寝れる」って思ってパッて上見たら、隣の奥さんが見てたんです
鬼瓦中村:(爆笑)。
椹野:隣の奥さんが震える声で「なにを埋めるの?」って(笑)。ささやかれて。
鬼瓦:(爆笑)。
椹野:「いや、なにも埋めないです!」って(笑)。隣の奥さん的にはもう、火曜サスペンスの音楽が鳴り響いちゃってるわけですよ。「あいつ、人体埋めようとしてる! 誰か殺ったんじゃねえか?」みたいな感じになっちゃって。
鬼瓦:相当ですもんねえ、塹壕を掘るっていうことはねえ。
椹野:そうなんですよ。あやうく通報されそうになったんですけど、お隣の奥さんの妹さんが、たまさか私が仕事してる出版社の編集さんだったんで……。「妹さんに訊いてみてください」って言って(笑)。
鬼瓦:身分を証明(笑)。
椹野:「私、ヤバい人ではなくて小説家です」って言って(笑)。でも、どう考えても疑いが晴れそうじゃなかったので、塹壕はだいぶ埋め戻して。いまは落ち葉を入れて腐葉土を作るのに使っているので、毎年そこから地獄のようにカブトムシが湧いてくるようになって。
中村:へえ~、すごい!
鬼瓦:とにかく広いんですよ。家が。それで山の上に……。
椹野:あるので、建ぺい率がめちゃくちゃ低くて。だから使えない土地が異常にあるんですよ、その敷地内に。いろんな虫がいていろんな落ち葉がある。落ち葉をドサドサドサドサ放り込んで、水かけとくと腐葉土ができるんですよね。そこで勝手にカブトムシができる
鬼瓦:(笑)。カブトムシがどれくらいいるかっていう。やっぱり腐葉土の中にいるみたいなんですよね?
椹野:そうですね、うん。あのねえ、ミミズ&カブトムシがいます。もうなんかねえ、あれ作り出してからミミズ平気になった。いるもんだ、と思って。
鬼瓦:だって、いいことをしてくれるからね、ミミズはね。
椹野:そうなんですよ。分解してくれるので。ミミズとケバエはいたほうがいい。でもケバエはいまだに無理!
中村:ケバエってなんですか?
椹野:ケバエって、成虫になるとハエなんですけど、幼虫が……なんて言えばいいんだろう……足の多い小さな虫。その足も結構長くて。それがもう、無数に固まってダンゴを作る、っていう……。
鬼瓦:具体的すぎ(笑)。
椹野まっくろくろすけの長いヤツ、みたいなやつですよ。
鬼瓦:みなさんで検索してください、興味がある方は。
椹野:すっげえ怖い。もう「ケバエ、幼虫」でググると、大変な画像が出てきます。
鬼瓦:覚悟しないと、ウワーッてなりますよ。
椹野:あれは無理。

■【PART4】につづく

鼎談の模様はこちら:【特別企画】椹野道流・中村航・鬼瓦レッドが鼎談!『晴耕雨読に猫とめし』を語ります!

 

★椹野道流さんの最新作、大好評発売中!!

椹野道流(ふしの・みちる)プロフィール

兵庫県生まれ。1996年、『人買奇談』で講談社の「第3回ホワイトハート大賞」のエンタテインメント小説部門で佳作を受賞し、翌年1997年に同作品でデビュー。同作に始まる「奇談」シリーズは、人気を集めロングシリーズとなった。1999年に『暁天の星 鬼籍通覧』でスタートした「鬼籍通覧」シリーズや、2005年にスタートした「貴族探偵エドワード」シリーズなど、多くのロングセラーを持ち、魅力的なキャラクター描写で読者の支持を集めている。2014年にスタートした、料理がテーマの青春小説でファンタジックストーリーが魅力の「最後の晩ごはん」シリーズは、芦屋市が主な舞台の人気作品。2017年にはシリーズ累計発行部数60万部を突破し、2018年にドラマ化もされた。近著に『ハケン飯友 僕と猫の、食べて喋って笑う日々』『モンスターと食卓を 3』など。また小説家として活躍する一方で、医師としても活動し、医療系専門学校で教鞭も取っている。
Twitter: https://twitter.com/MichiruF
ステキブンゲイ連載『晴耕雨読に猫とめし』(毎週水曜更新)

鬼瓦レッド(おにがわら・れっど)プロフィール

東京・明正堂書店上野店(アトレ上野内)に勤務するカリスマ書店員。明正堂書店のYouTubeチャンネルではお薦めの小説情報を語る「吼えろ!鬼瓦道場」の配信も行なっており、同番組は不定期で「ナニヨモ」にも再録されている。
明正堂書店HP:https://www.meishodo.co.jp/
明正堂書店YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCSZgp6MBq44xP-zR03fxPrQ
Twitter(明正堂書店アトレ上野@お知らせアカウント):https://twitter.com/K92style

中村航(なかむら・こう)プロフィール

1969年生まれ。2002年『リレキショ』にて「第39回文藝賞」を受賞し小説家デビュー。続く『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』は芥川賞候補となる。ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール!』など、映像化作品多数。アプリゲームがユーザー数全世界2000万人を突破したメディアミックスプロジェクト『BanG Dream! バンドリ!』のストーリー原案・作詞など、小説作品以外も幅広く手掛けている。近著に『広告の会社、作りました』など。小説投稿サイト「ステキブンゲイ」において、自らの半生をモチーフにした『SING OUT LOUD!』を連載中。
中村航公式サイト:https://www.nakamurakou.com/
Twitter:https://twitter.com/nkkou
ステキブンゲイ連載『SING OUT LOUD!』(毎週土曜更新)

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