『互換性の王子』(雫井脩介) 水鈴社
 発売:2023年12月22日 価格:2,090円(税込)

準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功が何者かによって別荘に監禁された。彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、社内の状況は一変し、かつての彼のポストには突如現れた異母兄・実行が入れ替わっていた。そして実行は早恵里にも近付こうとしている。「奪われたものは、奪い返さなければ」成功は、事件の真相と自らの復権をかけて奔走するが――。異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント!

【著者プロフィール】

1968年、愛知県生まれ。1999年に内流悠人名義で応募した『栄光一途』で「第4回新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、翌2000年に同作でデビュー。2004年に発表した『犯人に告ぐ』が大きな注目を集め、2005年には「第7回大藪春彦賞」を受賞した。主な著書に『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『望み』「引き抜き屋」シリーズ、『霧をはらう』、近著に『クロコダイル・ティアーズ』などがある。

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