発売：2021年07月29日 価格：1,595円（税込）
WEBでの配信開始と同時に「この切なさは、事件だ」「大人泣き小説」等々とSNSと文学界で大激震を走らせた小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』。2017年に単行本化されるや品切れ店続出で即重版に次ぐ重版……と、作家・燃え殻さんは異例のデビューを飾りました。
テレビ美術制作会社に勤務し、会社の休み時間に始めたtwitterの抒情的なつぶやきが注目を集め、やがて生まれた小説は、あのあいみょんさんをも虜にしました。
それから4年、ついに燃え殻さんの小説第２弾『これはただの夏』（新潮社）が７月29日に刊行されます。
【ストーリー】
その瞬間、手にしたかったものが、目の前を駆け抜けていったような気がした。「普通がいちばん」「普通の大人になりなさい」と親に言われながら、周囲にあわせることや子どもが苦手で、なんとなく独身のまま、テレビ制作会社の仕事に忙殺されながら生きてきてしまった「ボク」。取引先の披露宴で知り合った女性と語り合い、唯一、まともにつきあえるテレビ局のディレクターにステージ4の末期癌が見つかる。そして、マンションのエントランスで別冊マーガレットを独り読んでいた小学生の明菜と会話を交わすうち、ひょんなことから面倒をみることに。ボクだけでなく、ボクのまわりの人たちもまた何者かになれず、何者かになることを強要されていたのかもしれない……。
【著者コメント】
『これはただの夏』は売れ行きや批評はあまり気になっていません……とまで、はっきり言い切れないけど、でもやはり基本的に気になってません。自分にとっては間違いなく好きな小説、あとになって振り返ったら、いちばん好きなものになってしまいそうな小説になりました。
【推薦コメント】
大抵の「もう遅い」は、まだ早い。あの夏、ただ一緒に泣いてほしかったあいつに素直に会いに行けていたらなあ。―――――はっとり（マカロニえんぴつvo.gt）
来るとわかっている「終わり」を待つ、甘美で退屈な時間。雨あがりのような読後感が、夏はまた来ることを教えてくれる。―――――岨手由貴子（映画監督『あのこは貴族』ほか）
【仲野太賀さん出演のPV、フルバージョンは7月29日公開開始!!】
『これはただの夏』PVより
ボクたちは誰かと暮らしていけるのだろうか。
「大人になれなかった」ボクたちの、ひと夏のバグと、ときめき……。
（『これはただの夏』PVより）
注目の新作小説『これはただの夏』への期待をより大きく膨らませていただくために、PVも制作されました。
現在、ショートバージョン（ティザー）が公開されているこのPVには、若き実力派として現在人気急上昇中の仲野太賀さんが出演しています。
映画のトレーラーのように『これはただの夏』のセリフと本文が朗読され、仲野さんが作品世界に迷い込み、彷徨うなかで『これはただの夏』に出会い、「ページの向こう側にボクがいた」と気づく青年を演じています。
またこの朗読を担当したのは人気若手声優。その正体は書籍発売日に明らかにされます。
PVに使用されているのはシンガーソングライター・青羊（あめ）さんのソロプロジェクト「けもの」の楽曲『ただの夏』。実は本作は、2年前にライヴで青羊さんが歌うこの曲を聴いた燃え殻さんが、「いつか『これはただの夏』という題名の小説を書きたい」と決意したことから生まれた作品なのです。
映像制作は2009年第37回国際エミー賞コメディ部門グランプリを受賞した『星新一ショートショート』のディレクターのひとりで、NHK『植物男子ベランダー』、『80年後のKENJI 宮沢賢治映像童話集』などを手がけてきたテレコムスタッフの望月一扶氏が担当しています。
『これはただの夏』PVより（プロジェクターの写真は草野庸子氏撮影）
書籍発売日の7月29日からはフルバージョンPVの公開が始まります。『これはただの夏』の世界をビジュアルでもお楽しみください。
【特設サイト】
『これはただの夏』特設サイト
https://www.shinchosha.co.jp/special/tadanonatsu/
著者近影（写真提供／ウートピ）
【著者プロフィール】
1973年生まれ。テレビ美術制作会社勤務。2017年刊行のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』が大ベストセラーに。同作は2021年秋、Netflixで森山未來主演により映画化、全世界に配信予定。エッセイでも好評を博し、著書に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』があり、この３冊はすべて増刷している。
※本稿は、下記のプレスリリースを参考に作成いたしました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000047877.html
