『ミラーワールド』(椰月美智子) KADOKAWA
 発売:2021年07月19日 価格:1,815円(税込)

本年公開された『明日の食卓』著者が、本当に描きたかったという心にささる男女反転物語。女が外で稼いで、男は家庭を守る。それが当たり前となった女尊男卑のその世界で、それぞれが息苦しく理不尽を抱きながらも妻と子を支えようと毎日奮闘している、同じ中学に通う子供を持った3人の主夫たちを描く。そんななか、ある生徒が塾帰りの夜道で何者かに襲われてしまい……。

【著者プロフィール】

1970年、神奈川県生まれ。2002年『十二歳』で「第42回講談社児童文学新人賞」を受賞しデビュー。2006年に発表した『しずかな日々』が、2007年に「第45回野間児童文芸賞」と「第23回坪田譲治文学賞」を、2019年発表の『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』が、2020年「第69回小学館児童出版文化賞」を受賞している。同じ「ゆう」という名前の子供を持った3人の母を描いた2016年の『明日の食卓』は実写映画化され、本年公開された。

(Visited 117 times, 1 visits today)