『スーパーエンジェル』(島田雅彦) 講談社
 発売:2021年07月28日 価格:1,760円(税込)

全知全能のアルゴリズム=マザーに支配され、生まれながらに階級で選別されて生きる人類。15歳で受ける適性検査で開拓地に送られることになったアキラは、教育係のヒューマノイド型AI「ゴーレム3」と出会う。ゴーレム3はアキラとの深い心の交流を通じ、恋の切なさや夢見る力を感じとりながら、世界の秩序を覆すとてつもないものを創り出そうとしていた――。新国立劇場で今夏上演予定の、アンドロイド「オルタ3」の出演でも話題のオペラ『スーパーエンジェル』を、台本を担当した島田雅彦が小説化したSF冒険物語。

【著者プロフィール】

1961年、東京都生まれ。大学在学中の1983年、雑誌掲載、のちに書籍化された『優しいサヨクのための嬉遊曲』が注目を集め、「芥川賞」候補作となる。1984年『夢遊王国のための音楽』で「第6回野間文芸新人賞」、1992年『彼岸先生』で「第20回泉鏡花文学賞」、2006年『退廃姉妹』で「第17回伊藤整文学賞」、2016年『虚人の星』で「第70回毎日出版文化賞」、2019年『君が異端だった頃』で「第71回読売文学賞」をそれぞれ受賞。

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