発売:2021年06月23日 価格:1,705円(税込)
昨年来のコロナ禍で大きく制限を受けているもののひとつが、国内外の移動、つまり「旅」ではないだろうか。本書は6人の作家がその「旅」をテーマに描いた短編を収録。こんな不自由なときだからこそ、日常を抜け出し、国境を越え、時間や現実にさえも縛られない想像の世界へと飛び立てる楽しみに溢れたアンソロジーの登場だ。
【著者プロフィール】
宮内悠介/1979年、東京都生まれ。2010年に「第1回創元SF短編賞」で選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞しデビュー。受賞作を表題とした連作短編集『盤上の夜』を2012年に刊行。
藤井太洋/1971年、奄美大島生まれ。2012年、会社勤務の傍ら執筆し、電子書籍で個人出版した長編『Gene Mapper』が大きな話題となり、2013年に増補完全版『Gene Mapper -full build-』を刊行。
小川哲/1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に「第3回ハヤカワSFコンテスト」で大賞を受賞し、受賞作『ユートロニカのこちら側』でデビュー。
深緑野分/1983年、神奈川県生まれ。2010年に「第7回ミステリーズ!新人賞」で佳作を受賞しデビュー。2013年に受賞作を表題とした短編集『オーブランの少女』を刊行。
森晶麿/1979年、静岡生まれ。ライターとして活動する中、2011年に刊行した小説『奥の細道・オブ・ザ・デッド』が「第3回日本タイトルだけ大賞』を受賞し注目を集める。同年に「第1回アガサ・クリスティー賞」を受賞した『黒猫の遊歩あるいは美学講義』が刊行され人気シリーズに。
石川宗生/1984年、千葉県生まれ。フリーの翻訳家として活動する中、2016年に「吉田同名」で「第7回創元SF短編賞」を受賞しデビュー。2018年に同作を含む短編集『半分世界』を刊行。