『鑑定』(山田宗樹) 角川春樹事務所
 発売:2024年09月03日 価格:1,870円(税込)

市長選の候補者に対する殺人未遂および放火の実行犯・犬崎理志の精神鑑定を担当していた精神科医の葛西幸太郎は、犯行を淡々と語る犬崎にある違和感を抱く。精神状態が安定しすぎているのだ。犬崎の中に本来の自我を麻痺させ、代わりに彼の精神を支配している〈なにか〉が存在するのではないか――。葛西が疑いを深める中、全国各地で不可解な動機による傷害・殺人事件が起こりはじめる……。

【著者プロフィール】

1965年、愛知県生まれ。1998年に「第18回横溝正史ミステリ大賞」受賞作『直線の死角』でデビュー。同作がドラマ化されたほか、2003年刊行の『嫌われ松子の一生』は、2006年に映画化、連続ドラマ化され大きな話題となる。そのほか『天使の代理人』『黒い春』が映像化されている。その他の著書に『ギフテッド』『代体』『きっと誰かが祈ってる』『人類滅亡小説』『SIGNAL シグナル』『存在しない時間の中で』、近著に『ヘルメス』などがある。

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