『残照の頂 続・山女日記』(湊かなえ) 幻冬舎
 発売:2021年11月11日 価格:1,650円(税込)

一大ブームとなったデビュー作『告白』をはじめとする数々のヒット作から、ミステリ作家としての印象が強い著者が、学生時代から親しんだ「登山」をテーマに、山に登ることでそれぞれが抱えた思いや苦悩と向き合う女性たちの姿を描く異色の山岳小説。10月から放送中の3度目となる連続ドラマ(NHK BSプレミアム『山女日記3』)原作ともなっている、待望の続編だ。後立山連峰、北アルプス表銀座、立山・剱岳、武奈ヶ岳・安達太良山……日々の思いを噛み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。頂から見える景色は、過去の自分を肯定し、未来へ導いてくれる。

【著者プロフィール】

1973年、広島県生まれ。2005年に「第2回BS-i新人脚本賞」佳作入選、2007年『答えは、昼間の月』で「第35回創作ラジオドラマ大賞」を受賞。同年に「聖職者」で「第29回小説推理新人賞」を受賞し小説家デビュー。同作を収録した2008年の『告白』が大ヒットし、「第6回本屋大賞」を受賞する。2012年「望郷、海の星」で「第65回日本推理作家協会賞(短編部門)」を、2016年には『ユートピア』で「第29回山本周五郎賞」を受賞している。その他の作品に『贖罪』『Nのために』『母性』『望郷』『絶唱』『リバース』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』『未来』『ブロードキャスト』、近著に『ドキュメント』など。

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