『永遠年軽』(温又柔) 講談社
 発売:2022年10月06日 価格:1,595円(税込)

完全に普通のひとなんか、この世に一人もいないよ。誰もが皆、それぞれ、ちょっとずつ、普通じゃないんだ。(「永遠年軽」より)――林由起子には、林美怜と林圭一という同じ「林」の苗字を持つ友人がいた。やがて圭一は美怜と付き合うようになり、3人の関係にも変化が訪れる……。国籍や性別を超えた3人の友情、その積み重ねた時間を描いた表題作をはじめ、「日本語文学」を拡張する傑作作品集。

【著者プロフィール】

1980年、台湾・台北市生まれ。幼少時に来日し、東京で成長する。2009年「好去好来歌」で「第33回すばる文学賞」佳作を受賞しデビュー。2016年、『台湾生まれ 日本語育ち』で「第64回日本エッセイスト・クラブ賞」を、2020年には『魯肉飯のさえずり』で「第37回織田作之助賞」をそれぞれ受賞。主な著書に『来福の家』『真ん中の子どもたち』『空港時光』などがある。

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