『白ゆき紅ばら』(寺地はるな) 光文社
 発売:2023年02月22日 価格:1,760円(税込)

行き場のない母子を守る「のばらのいえ」は、大学のボランティア活動で知り合った志道さんと実奈子さんが、「かわいそうな子どもを救いたい」と理想を掲げ営む家。そこで育った祐希は、未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。10年後のある日、志道さんが突然迎えに来る。しらゆきちゃん、べにばらちゃんと呼ばれ、幼少の頃から一心同体だった紘果を置いてきたことをずっと後悔してきた祐希は、二度と帰らないと出てきた「のばらのいえ」に戻る決意をするが……。

【著者プロフィール】

1977年、佐賀県出身。2014年に「第4回ポプラ社小説新人賞」を受賞し、翌2015年に受賞作『ビオレタ』でデビュー。2021年に『水を縫う』で「第9回河合隼雄物語賞」を受賞している。その他の著書に『夜が暗いとはかぎらない』『やわらかい砂のうえ』『彼女が天使でなくなる日』『ほたるいしマジカルランド』『声の在りか』『雨夜の星たち』『ガラスの海を渡る舟』などがある。

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