全国の健康ファン待望の書が1/26に発売となりました! 津川友介先生の『HEALTH RULES 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』です!
津川先生が2008年に出されてベストセラーになった『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』は、健康になるための「体に良い食品」をエビデンスベースで示し、大きな話題になりました。
実際に、白米を玄米へ、肉を魚へとシフトし、野菜や果物を多く摂るように食生活を改めた読者も多いのではないでしょうか(かくいう私もそのひとりです)。
そして、今回の『HEALTH RULES』は、食事以外に範囲を拡大し、睡眠・運動・入浴などの日々の生活習慣について、本当に体によい方法・情報を示してくださっています(食事についても、もちろん書かれています)。素晴らしい。
『HEALTH RULES』が取り上げるテーマは次の通りです(目次より)
- 睡眠
- 食事
- 運動
- ダイエット
- お酒・タバコ
- 入浴
- ストレス
- アレルギー・花粉症
- サプリメント
- 新型コロナ・かぜ・インフルエンザ
- ワクチン
「サプリメントはほとんど気休め」「睡眠時間を1.5時間単位にすると良いというのは都市伝説」「かぜに抗生物質は無意味」など、まじか!の連発。
さらにコラムとして「妊婦の食事」や「病院へのかかり方」など、なるほどの補足情報が5つ掲載されています。
エビデンスベース
そして、今回も徹底的にエビデンスベース。
“たとえ「○○万人の患者を診たベテラン医師」や「ノーベル賞受賞者」や「☓☓大学名誉教授」が言ったことだといってすぐに信用してはいけない。”
”きちんとした手順を踏んだエビデンスに基づかない限り、それはただの「意見」に過ぎない”
と本書にあるように、エビデンスの強さにこだわり抜いておられます。
ひとつの研究結果だけでなく、厳しいチェックを受けて論文になった複数の研究結果をとりまとめ、全体としての傾向を偏りなく評価する「メタアナリシス」から読み取れることを、平易に教えてくれます。
日々の1つ1つの意思決定
”私たちは毎日数多くの「健康に関する活動」をしており、その1つ1つの意思決定が、自分では気づかないくらいの小さなペースで、私たちを少しずつ健康に近づけたり、遠ざけたりしている”
千里の道も一歩から。毎日の習慣だからこそ、SNSなどに振り回されて誤ったことをするのではなく、きちんと信頼できることをするよう、気をつけて生活したいものです。
個人的には、サウナの効果や、運動、お酒の健康への影響、ストレスと病気との関係、サプリメントの効果について、とくに関心を持って読みました。
また、新型コロナや、ワクチンについて、いま気になるテーマも取り上げられていて、こちらも大変参考になりました。きちんと読んで実行すれば、いまより健康になれるのですから、これで1,650円(税込)は安い! おすすめです。
(文・しーなねこ)