『ユーチューバー』(村上龍) 幻冬舎
 発売:2023年03月29日 価格:1,760円(税込)

「雨の日、水色のレインコートが、僕の小汚いアパートの景色の中で際立っていたんです。それで、彼女は去っていったんです。」(本文より)人気作家・矢﨑健介とその恋人。そして「世界一モテない」四十男が東京の高級ホテルで出会い、奇妙な交流が始まる。男が矢﨑に懇願したのは、自ら手がけるユーチューブ番組への出演。快諾した矢﨑が語るのは、誰にも明かさなかった女たちとの秘話だった。

【著者プロフィール】

1952年長崎県生まれ。大学在学中の1976年に『限りなく透明に近いブルー』で「第19回群像新人文学賞」を受賞しデビュー。同作で「第75回芥川賞」を受賞。そのほか1980年『コインロッカー・ベイビーズ』で「第3回野間文芸新人賞」、1997年『イン ザ・ミソスープ』で「第49回読売文学賞」、2000年『共生虫』で「第36回谷崎潤一郎賞」、2005年『半島を出よ』で「第59回毎日出版文化賞」「第58回野間文芸賞」2011年『歌うクジラ』で「第52回毎日芸術賞」などを受賞している。主な著作に『テニスボーイの憂鬱』『愛と幻想のファシズム』『69 sixty nine 』『コックサッカーブルース』『五分後の世界』『村上龍映画小説集』『ヒュウガ・ウイルス』『ラブ&ポップ』『希望の国のエクソダス』など。

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