『いい子のあくび』(高瀬隼子) 集英社
 発売:2023年07月05日 価格:1,760円(税込)

公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人を除けてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?――「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作「いい子のあくび」ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話を収録した、芥川賞受賞後第一作。

【著者プロフィール】

1988年、愛媛県生まれ。2019年に「犬のかたちをしているもの」で「第43回すばる文学賞」を受賞しデビュー。2021年の『水たまりで息をする』が芥川賞候補となり注目を集め、2022年に『おいしいごはんが食べられますように』で「第167回芥川賞」を受賞。

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