『負けくらべ』(志水辰夫) 小学館
 発売:2023年10月03日 価格:2,200円(税込)

対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でた初老の介護士・三谷孝。誰もが匙を投げた認知症患者の心すら次々と開いてきたその能力で、内閣情報調査室にも協力する三谷に惹かれたIT起業家・大河内牟禮は、母がオーナーを務める東輝グループの傘下を離れ、グローバル企業の立ち上げを目指し三谷のサポートを受ける。金と欲に塗れた人間たちの抗争に巻き込まれてゆく三谷。それぞれの戦いの結末は!?

【著者プロフィール】

1936年、高知県生れ。1981年、『飢えて狼』でデビュー。1985年に『背いて故郷』で「第4回日本冒険小説対象」を受賞。同作は1986年に「第39回日本推理作家協会賞(長篇部門)」も受賞している。1991年に再び「第9回日本冒険小説協会大賞」を受賞となった『行きずりの街』が、1992年に「第4回このミステリーがすごい!」第1位に選出されるベストセラーになる。また1994年に「いまひとたびの」で「第13回日本冒険小説協会大賞」短編部門大賞を、2001年には『きのうの空』で「第14回柴田錬三郎賞」を受賞している。主な作品に『青に候』『みのたけの春』『つばくろ越え』『引かれ者でござい 蓬莱屋帳外控』『夜去り川』『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』『疾れ、新蔵』『新蔵唐行き』などがある。

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