『ものがたり洋菓子店 月と私 ひとさじの魔法』(野村美月) ポプラ社
 発売:2023年10月04日 価格:792円(税込)

仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集。

【著者プロフィール】

福島県出身。「第3回えんため大賞」小説部門最優秀賞を受賞した『赤城山卓球場に歌声は響く』で2002年にデビュー。2006年に刊行された『“文学少女”と死にたがりの道化』から始まる「“文学少女”」シリーズが大ヒットを記録する。主な著書に「ヒカルが地球にいたころ……」「むすぶと本。」「世々と海くんの図書館デート」「三途の川のおらんだ書房」の各シリーズのほか、『記憶書店うたかた堂の淡々』『幼なじみが妹だった景山北斗の、哀と愛。』などがある。

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