『同じ星の下に』(八重野統摩) 幻冬舎
 発売:2023年10月05日 価格:1,760円(税込)

同級生はみな幸せそうだ。なのになぜ、わたしだけが、これほど不幸な目に遭い続けるのだろう。――12月の北海道。中学2年の少女・沙耶は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。男は一体、誰で、目的は何なのか?

【著者プロフィール】

1988年、北海道出身。2011年に行われた「第18回電撃小説大賞」への作品応募をきっかけに、翌2012年に『還りの会で言ってやる』でデビュー。2019年に『ペンギンは空を見上げる』で「第34回坪田譲治文学賞」を受賞している。その他の著作に『プリズム少女 〜四季には絵を描いて〜』『犯罪者書館アレクサンドリア 〜殺人鬼はパピルスの森にいる〜』『終わりの志穂さんは優しすぎるから Farewell,My Beauty』、近著に『ナイフを胸に抱きしめて』がある。

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