発売:2023年10月06日 価格:1,760円(税込)
「もしも、おれが先に死んだら、いったいこの世のたれが、ここに座っておまえの酒の相手をするというのだ」――。闘病による執筆休止を経て、復活後初、シリーズ第18巻となる最新作には、衝撃的な展開でファンを沸かせた「梅道人」を収録。晴明と博雅の変わりゆく気持ちと、変わらない絆とは……。さらに構想10年・蘆屋道満を主人公に据えた「殺生石」や、動く不動明王にまつわる謎を解く「ちび不動」など、傑作ぞろいの8編を収録。11月からはアニメ版『陰陽師』の配信もスタート! 世界中で愛される「陰陽師」シリーズの”いま”を、味わおう!
【著者プロフィール】
1951年、神奈川県生まれ。1977年に「カエルの死」で作家デビュー。1979年に初書籍『猫弾きのオルオラネ』(原題『ねこひきのオルオラネ』)を刊行。1981年からはじまった「キマイラ」シリーズ、1984年開始の「サイコダイバー」シリーズにより、ベストセラー作家となる。1988年には「陰陽師」シリーズもスタート。1989年発表の『上弦の月を喰べる獅子』が、同年に「第10回日本SF大賞」を、翌1990年に「第21回星雲賞」を受賞して以降、「日本冒険小説協会大賞」「柴田錬三郎賞」「泉鏡花文学」「舟橋聖一文学賞」「吉川英治文学賞」「小学館児童出版文化賞」「日本ミステリー文学大賞」「菊池寛賞」「日本歴史時代作家協会賞」と数多くの賞を受賞し、2018年には紫綬褒章を授けられている。その他「闇狩り師」「餓狼伝」「大帝の剣」など多数の人気シリーズを中心に、小説・エッセイ等執筆活動を続けている。昨年、闘病をきっかけに綴ったエッセイ集『仰天・俳句噺』を発表している。