『兵諫』(浅田次郎) 講談社
 発売:2021年07月14日 価格:1,760円(税込)

落日の清朝宮廷を舞台とした1996年の『蒼穹の昴』から始まった、中国近現代史を描く壮大なシリーズの最新作。清朝最後の皇帝であった宣統帝・溥儀を描き日本との関わりが深くなった前作『天子蒙塵』に続く本作では、1936年に日中で起こった2つの兵乱、「二・二六事件」と「西安事件」に隠された繋がりを描く。そして歴史は日中戦争、大戦へと進んでいく――。

【著者プロフィール】

1951年、東京都生まれ。13歳から文芸賞への投稿活動をはじめる。1990年に雑誌連載「とられてたまるか!」でデビュー。1995年『地下鉄に乗って』で「第16回吉川英治文学新人賞」、1997年『鉄道員』で「第117回直木賞」、2000年『壬生義士伝』で「第13回柴田錬三郎賞」、2006年『お腹召しませ』で「第1回中央公論文芸賞」と「第10回司馬遼太郎賞」、2008年『中原の虹』で「第42回吉川英治文学賞」、2010年『終わらざる夏』で「第64回毎日出版文化賞」、2017年『帰郷』で第43回大佛次郎賞受賞。また2015年には紫綬褒章受章。2019年、菊池寛賞受賞。

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