『きこえる』(道尾秀介) 講談社
 発売:2023年11月22日 価格:1,760円(税込)

突然死んでしまったシンガーソングライターが残した「デモテープ」。家庭に問題を抱える少女の家の「生活音」。何十年ぶりに再会した2人の男の「秘密の会話」。夫婦仲に悩む女性が親友に託した「最後の証拠」。古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープ」。私たちの生活に欠かせない「音」。すべての謎を解く鍵は、ここにある。――作中の様々なタイミングで登場する「二次元コード」を読み取り、再生される音声とともに小説を立体的に体感する、まったく新しい「謎解き」の新体験型エンタメ作品。

【著者プロフィール】

1975年、東京生まれ。2004年『背の眼』で「第5回ホラーサスペンス大賞」特別賞を受賞し、デビュー。2007年『シャドウ』で「第7回本格ミステリ大賞」、2009年『カラスの親指』で「第62回日本推理作家協会賞」、2010年には『龍神の雨』で「第12回大藪春彦賞」、『光媒の花』で「第23回山本周五郎賞」をそれぞれ受賞し、2011年『月と蟹』で「第144回直木賞」を受賞した。その他の著書に、『向日葵の咲かない夏』『貘の檻』『満月の泥枕』『風神の手』『スケルトン・キー』『いけない』『カエルの小指』『雷神』『N』、近著に『フォトミステリー』『いけない 2』などがある。

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