発売:2021年06月30日 価格:1,925円(税込)
見たくなかった、見ないふりをしていた人間の奥底に潜む悪意や、報われない思いなど、事件解決を経てもなお割り切れない気持ちで「嫌な気分」になってしまう。読み終えたあとに残る後味の悪さまでが醍醐味のミステリ小説、通称「イヤミス」はいまや人気ジャンルのひとつになっています。
そんなイヤミス界でいま注目を集めているのが、デビュー16年目を迎えた伊岡瞬。6月30日に発売された最新作『仮面』(KADOKAWA)も、『小説 野生時代』連載時から話題となり、書籍発売前から重版が決定したほどの注目作品です。
知的でハンサムなテレビの人気評論家・三条公彦。読字障害というハンディキャップを乗り越えて活躍する彼には誰にも覗かせない、秘密の小部屋がある。
パン屋の妻の白骨死体、高層マンション住まいの主婦の失踪、2つの事件が繋がり、暗黒への扉が開く。全ての「仮面」が剥がされたとき、明らかになる真実は――。
【あらすじ】
読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家としてテレビで活躍する三条公彦。三条の秘書として雇われた菊井早紀は、その謎多き私生活と過去が気になっていた。そんな折、パン店経営者の妻・宮崎璃名子の白骨遺体が発見される。行方不明となった主婦・新田文菜の捜査にあたる刑事の宮下と小野田は、文菜と璃名子、そして三条の奇妙な繫がりに気づく。三条は2つの事件に関わっているのか? 宮下たちは捜査を進めるが――。
【著者プロフィール】
1960年東京都生まれ。広告会社勤務を経て、2005年『いつか、虹の向こうへ』で「第25回横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞しデビュー。2016年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、同書は50万部を超えるベストセラーとなる。2019年にも『悪寒』で啓文堂書店文庫大賞を受賞し、同書も30万部を超えるベストセラーとなる。近著に『本性』『冷たい檻』『不審者』『祈り』『赤い砂』 など。
※本稿は、下記のプレスリリースを参考に作成いたしました。 発売前に重版決定!イヤミス界の新たな人気作家、伊岡瞬が贈る至極のサスペンス『仮面』発売|株式会社KADOKAWAのプレスリリース