『うらはぐさ風土記』(中島京子) 集英社
 発売:2024年03月05日 価格:1,870円(税込)

30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。

【著者プロフィール】

1964年、東京生まれ。2003年『FUTON』でデビュー。2010年『小さいおうち』で「第143回直木賞」を受賞。そのほか、2014年に『妻が椎茸だったころ』で「第42回泉鏡花文学賞」を、2015年には『かたづの!』で「第3回河合隼雄物語賞」「第4回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」「第28回柴田錬三郎賞」をそれぞれ受賞。同年発表の『長いお別れ』は「第10回中央公論文芸賞」、2016年の「第5回日本医療小説大賞」を受賞。2020年『夢見る帝国図書館』で「第30回紫式部文学賞」、2022年には『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で「第72回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)」、『やさしい猫』で「第56回吉川英治文学賞」を受賞している。近著に『小日向でお茶を』(エッセイ集)、『オリーブの実るころ』などがある。

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