『太陽を掘り起こせ』(ドリアン助川) ポプラ社
 発売:2024年03月13日 価格:2,090円(税込)

ある日、世界から太陽が消えた。芳枝は一人息子の健太郎を失い、暗い家に閉じこもっていた。だが、その扉を叩く見知らぬ男の子があらわれる。その子は太陽を探しに行くのだという――。「あなたは、だれなの?」闇の中で子どもが大人を導いていく。物語の本源に迫る重層的な語りの構造が、闇の底に驚くべき結末を準備する。代表作『あん』が23言語で翻訳され、世界のリテラリーエージェントが注目するドリアン助川の希望の書。

【著者プロフィール】

1962年、東京生まれ。劇団主宰、放送作家を経て1990年にバンド・叫ぶ詩人の会を結成。1999年にバンド休止後、2000年に渡米。現地での音楽活動、作家活動の後2002年に帰国し執筆と音楽を中心に活動。2013年の『あん』、2014年の『ピンザの島』をはじめ、多数の作品が海外翻訳され刊行されている。特に『あん』はフランスにて2つの文学賞を受賞した。また2019年には『線量計と奥の細道』で「第67回日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞している。近著に『確かなリスの不確かさ 動物哲学物語』『寂しさから290円儲ける方法』などがある。2019年より明治学院大学国際学部教授に就任。また昨年より叫ぶ詩人の会も再始動している。

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