『鳥と港』(佐原ひかり) 小学館
 発売:2024年05月29日 価格:1,870円(税込)

与えられた仕事に意味を見出せず、人間関係にも馴染めなかった春指みなとは、新卒で入社した会社を9か月で辞めてしまった。退職からひと月経ったころ、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱の中から1通の手紙を見つける。その手紙に返事を書いたことで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。

【著者プロフィール】

1992年 、兵庫県生まれ。2017年に「ままならないきみに」で「第190回コバルト短編小説新人賞」を受賞。2019年に「きみのゆくえに愛を手を」で「第2回氷室冴子青春文学賞」大賞を受賞し、加筆・改題の上、2021年に『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー。その他の著書に『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』などがある。

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