『笑う森』(荻原浩) 新潮社
 発売:2024年05月30日 価格:2,420円(税込)

原生林で5歳のASD児が行方不明になった。1週間後無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみで全容を把握できない。バッシングに遭う母のため義弟が懸命に調査し、4人の男女と一緒にいたことは判明するが空白の時間は完全に埋まらない。森での邂逅が導く未来とは。希望と再生に溢れた荻原ワールド真骨頂。

【著者プロフィール】

1956年、埼玉県生まれ。1997年『オロロ畑でつかまえて』で「第10回小説すばる新人賞」を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で「第18回山本周五郎賞」を受賞。同作が2006年に映画化され大ヒットしたことで一躍注目を集める。2014年には『二千七百の夏と冬』で「第5回山田風太郎賞」を受賞し、2016年には『海の見える理髪店』で「第155回直木賞」を受賞した。その他の著書に『砂の王国』『金魚姫』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『ストロベリーライフ』『海馬の尻尾』『それでも空は青い』『楽園の真下』『ワンダーランド急行』などがある。また2017年に漫画家としてもデビューし、2020年に『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』を刊行している。

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