『噂を売る男 藤岡屋由蔵』(梶よう子) PHP研究所
 発売:2021年07月29日 価格:1,980円(税込)

神田旅籠町の一角で、素麺箱に古本を並べ商売をする藤岡屋由蔵。古本販売を隠れ蓑に彼が売っていたのは、裏が取れた噂や風聞の類。それを買いに来るのは、喉から手が出るほど「情報」がほしい各藩の留守居役や奉行所の役人たちだった。とある事件に巻き込まれ、手下が命を落としたことをきっかけに、真実を暴くため動き始めた由蔵だったが……。江戸の町を舞台に、世の理不尽と戦う「情報屋」の活躍を描く時代小説。

【著者プロフィール】

1961年、東京都生まれ。フリーライターとして活動しながら小説執筆を始め、2005年に「い草の花」で「第12回九州さが大衆文学賞」を受賞。2008年に「第15回松本清張賞」を受賞し、改題の上受賞作『一朝の夢』でデビュー。2015年の『ヨイ豊』は、翌年「第154回直木賞」候補となり、「第5回歴史時代作家クラブ作品賞」を受賞した。近著に『本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦』『漣のゆくえ とむらい屋颯太』など。

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