『ほどける骨折り球子』(長井短) 河出書房新社
 発売:2024年07月16日 価格:1,870円(税込)

勇は、自分と出会ったことで妻の球子は不幸になったのではないかと考えている。その最たるものは、自分をかばって負った4度の骨折。結婚記念日に誓い合った2年目の目標は、互いに相手を「守る」こと。そんなとき、勤め先に勇が会社の金を横領していると電話が入り――。自分の「弱さ」と「強さ」に後ろめたさを抱く男女の"守りバトル"とその結末を描く表題作と、映画現場の「見えない存在」を描く「存在よ!」を併録した小説集。

【著者プロフィール】

1993年、東京都生まれ。高校在学中より舞台演劇活動を始め、卒業後に劇団に加入。その後、モデルとしても活動を開始する。2018年頃からは本格的に文筆活動にも進出し、2021年に初めての小説作品「ダウジング中指」を雑誌発表。本年、初の小説集『私は元気がありません』を発表。その他の著書にエッセイ集『内緒にしといて』がある。

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