『忘れものは絵本の中に』(有間カオル) 実業之日本社
 発売:2024年08月05日 価格:803円(税込)

繁華街の片隅にある「絵本Bar クレヨン」。亡くなった祖父が託したという本を求め、青柳由良は店へ通うことに。バーの客は過去に大切なものを置き忘れた大人ばかり。飼い猫との思い出に浸る男、実母と確執のあるOL、息子に過干渉な母親、妻の介護に追われた夫……。切ない別れも伝えられなかった言葉も、そして明日を目指す勇気も、すべては、あの「絵本」の中にある。名作絵本を手に、彼らは今日も、自らの心の迷宮に足を踏み入れる――。落涙必至! 「本当の自分」を取り戻す、「迷える大人」のための物語。

【著者プロフィール】

2009年に「第16回電撃小説大賞」メディアワークス文庫賞受賞作『太陽のあくび』でデビュー。その他の著書に『魔法使いのハーブティー』『招き猫神社のテンテコ舞いな日々』『気まぐれ食堂 神様がくれた休日』『氷住灯子教授と僕とYの世界』、近著に『旅する妖精たち』などがある。

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