『うそコンシェルジュ』(津村記久子) 新潮社
 発売:2024年10月30日 価格:1,980円(税込)

大学のサークルを抜けたい姪のため、うその辞める理由を考えてあげたことをきっかけに、「うそ請負人」と頼みにされるようになった女性の困惑。会社の自転車置き場で、人間関係へのストレス発散のために同僚がとっていた思いがけない行動。日常の困ったことどもをやり過ごし、目の前の「今」を生き延びるための物語11篇。

【著者プロフィール】

1978年、大阪府生まれ。2005年「マンイーター」で「第21回太宰治賞」を受賞、『君は永遠にそいつらより若い』と改題のうえデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で「第30回野間文芸新人賞」、2009年『ポトスライムの舟』で「第140回芥川賞」、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で「第28回織田作之助賞」、2013年「給水塔と亀」で「第39回川端康成文学賞」、2016年『この世にたやすい仕事はない』で「芸術選奨新人賞」、2017年『浮遊霊ブラジル』(「給水塔と亀」収録)で「第27回紫式部文学賞」、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』で「第6回サッカー本大賞」、2023年『水車小屋のネネ』で「第59回谷崎潤一郎賞」を受賞。また2020年には翻訳された「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)が「PEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞」を受賞している。その他の著書に『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』などがある。

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