『紫姫の国(上)』(沢村凜) 新潮社
 発売:2024年12月24日 価格:737円(税込)

俺はこんなにも、死に取り巻かれている――。酒浸りの父親が逝き、商いの船旅に出た青年ソナンは奴隷として売られそうになるも、寸前で海へと飛び込む。激しい波は一緒に逃げた親友の命を奪うが、ソナンは絶壁の岩棚に投げ出された。水も食料もなく死と隣り合わせのその地に、突然ひとりの少女が現れ……。心に陰なき男と、国を背負う女。過酷なふたつの運命が交わる圧巻のファンタジー長編。下巻も同時発売。

【著者プロフィール】

1963年、広島県生まれ。1992年に、前年の「第3回日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となった『リフレイン』でデビュー。1998年には『ヤンのいた島』で「第10回日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞を受賞。その他の著書に「ソナンと空人」シリーズ、『瞳の中の大河』『あやまち』『黄金の王 白銀の王』『脇役スタンド・バイ・ミー』『猫が足りない』などがある。

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