『シークレット・エクスプレス』(真保裕一) 毎日新聞出版
 発売:2021年08月10日 価格:1,870円(税込)

時間や空間の制約の中、ノンストップで迫りくるピンチをスリリングに描くことで定評を持つ著者が、今回選んだ題材は「鉄道」。自衛隊の特殊燃料を青森から佐賀まで緊急輸送の依頼を受けたJR貨物。計画は無事にスタートするが、ルート上で架線事故が発生。しかも、積み荷は液体の燃料とは思えない挙動を見せる。次々と予想もしない危機が続き、ついに政府と警察からは列車を止めるなとの厳命が下される。JR貨物は最大のピンチを乗り切ることができるのか。

【著者プロフィール】

1961年、東京都生まれ。1991年『連鎖』で「第37回江戸川乱歩賞」を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で「第17回吉川英治文学新人賞」、1997年に『奪取』で「第10回山本周五郎賞」、「第50回日本推理作家協会賞長編部門」、2006年『灰色の北壁』で「第25回新田次郎文学賞」を受賞。近著に、『おまえの罪を自白しろ』『ダーク・ブルー』などがある。

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