『愛じゃないならこれは何』(斜線堂有紀) 集英社
 発売:2021年12月03日 価格:1,540円(税込)

28歳のバースデーに、十年来のビジネスパートナーであり人生のパートナーとも思っていた男から他の女との結婚を告げられた天才ファッションデザイナー(「きみの長靴でいいです」)/高校時代に出逢った男女。いつか付き合うことになるだろうと思ったまま、いつしか2人の間にもうひとり別の男が加わっていた。男と男と女の間に芽生えたものは……(「愛について語るときに我々の騙ること」「ささやかだけど、役に立つけど」)/エゴサの果てにファンのひとりをストーカーしていた地下アイドルは、やがて彼の部屋に侵入してしまい……(「ミニカーだって一生推してろ」)――デビュー以来精力的な執筆活動を続け、昨年刊行した『楽園とは探偵の不在なり』で大きな注目を集めている著者が描く、一筋縄ではいかない恋愛の数々を収録したはじめての恋愛短編集。

【著者プロフィール】

1993年生まれ。大学在学中の2016年に「第23回電撃小説大賞」のメディアワークス文庫賞を受賞、翌2017年に受賞作『キネマ探偵カレイドミステリー』でデビュー。2020年に刊行した『楽園とは探偵の不在なり』が本年「第21回本格ミステリ大賞」候補に挙がり注目を集める。その他の作品に『死体埋め部の悔恨と青春』『私が大好きな小説家を殺すまで』『コールミー・バイ・ノーネーム』、近著に『廃遊園地の殺人』『神神化身 壱 春惜月の回想』『池袋シャーロック、最初で最後の事件』(電子書籍のみ)など。

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