話題のトピックを紹介する「ナニヨモトレンド」のコーナーです。
今年も、中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップが行われ、話題になっています。小説にも、競馬を題材にした優れた作品がたくさんあるのは、ご存じでしょうか。
今回は、競馬を題材にした、おすすめの小説をご紹介します。
競馬を題材にした3冊のおすすめ小説
1冊目は、古内一絵の『風の向こうへ駆け抜けろ』です。
本作は、地方の厩舎を舞台に、デビューしたばかりの女性騎手が、調教師や厩務員と疲れ切った競走馬と、中央競馬の桜花賞に挑戦する物語です。
2021年には、平手友梨奈主演でテレビドラマ化され、話題になりました。
乗馬が趣味だという作者による馬の描写からは、馬に対する愛が強く伝わってきます。
次は、村山由佳の『天翔る』です。
本作では、不登校の少女が、乗馬の耐久競技であるエンデュランスを知り、世界最高峰のレースを目指す姿が描かれます。
競馬がお好きな方でも、エンデュランスのことはあまり知らない方も多いかと思いますので、この作品でエンデュランスの世界に触れてみては、いかがでしょう。
最後は、本城雅人の『あかり野牧場』です。
本作は、北海道の家族経営の牧場で、ダービーでの勝利を夢見ながら、一頭の馬を育てるお話です。
本作を読むと、競馬場以外にもドラマがあることに気づかされます。
競馬がお好きな方も、競馬には親しみがないという方も、小説で、競馬を取り巻く世界に触れてみていただければと思います。