『少女を埋める』(桜庭一樹) 文藝春秋
 発売:2022年01月25日 価格:1,650円(税込)

2021年2月、7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍下の鳥取に帰省する。しかしそこは「わたし」にとって長くは留まれない場所だった。複雑で難しい、因習的な不文律に縛られたその土地で、「りこうに生まれてしまった」少女であったがゆえに、異端分子として何度地中に埋められようとし、そのたびに理屈と正論を命綱になんとかして穴から這い上がり続けた――。雑誌掲載時から話題を呼んだ表題作に、発表後の激動の日々を描いた続編「キメラ」、書き下ろし「夏の終わり」の3編を収録。

【著者プロフィール】

1971年、島根県出身。1999年に「夜空に、満点の星」で「第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門」佳作を受賞、『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーティアン』と改題の上デビュー。『GOSICK―ゴシック―』『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』などライトノベル・ジャンルで活躍しながら、2005年の『少女には向かない職業』で一般文芸に進出。2006年刊行の『赤朽葉家の伝説』が2007年「第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)」を受賞し、同年には『私の男』で「第138回直木賞」を受賞。近著に『東京ディストピア日記』(エッセイ集)、『小説「火の鳥」大地編(上・下)』など。

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