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高校や大学などの卒業の時期となりました。SNSなどでも、「卒業」というキーワードが多く見られます。卒業は特別なイベントですが、小説でも、卒業は題材としてよく選ばれています。

今回は、そんな卒業が描かれている小説をご紹介します。

卒業が描かれている3冊のおすすめ小説

まずは、川上健一の『四月になれば彼女は』です。

本作では、1960年代の青森を舞台に、高校を卒業して3日目の24時間に起こる、主人公たちの恋愛や冒険などのさまざまな出来事が描かれます。

2006年には、『アオグラ』というタイトルで、内田朝陽主演で映画化もされました。

次は、朝井リョウの『少女は卒業しない』です。

本作は、廃校になる予定の高校で行われる最後の卒業式を、多彩なエピソードを抱えた7人の視点で描いた連作短編集です。

登場人物の会話に臨場感があり、本作に触れると、高校を卒業してからしばらく経った方でも、その場所にいるかのように高校時代の記憶が鮮明によみがえってくるはずです。

最後にご紹介するのは、辻堂ゆめの『卒業タイムリミット』です。

本作は、卒業式が行われる72時間後に教師が死んでしまうことが予告されているというシチュエーションのなかで、高校3年生の4人が事件に立ち向かう物語です。

2022年4月には、井上祐貴主演でドラマ化も予定されています。

卒業という特別な状況での、一味違ったミステリーを楽しんでみてはいかがでしょう。

小説のなかでも、卒業を味わってみていただければと思います。

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