『残星を抱く』(矢樹純) 祥伝社
 発売:2022年07月13日 価格:1,760円(税込)

母娘二人だけのドライブの帰り道、青沼柊子は峠の展望台で、暴行の現場を目撃する。暴漢は目撃者を逃がすまいと柊子たちの車の前に立ち塞がるが、構わず柊子がアクセルを踏むと、サイドミラー越しに、男の影が崖下へと転落していくのが見えた。あの男は死んだのか? 思い悩む柊子だが、県警捜査一課の刑事を務める夫の哲司には、正直に話せない。すると翌日、マンションのポストに告発文めいた脅迫状が投函されており……。「第73回日本推理作家協会賞短編部門」受賞『夫の骨』の著者、受賞後初の長編ミステリ!

【著者プロフィール】

1976年、青森県生まれ。実妹とコンビを組み、2002年、『ビッグコミックスピリッツ増刊号』にて漫画原作者としてデビュー。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年、前年に行われた「第10回このミステリーがすごい!大賞」応募作の『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』が編集部推薦の「隠し玉」作品として刊行され小説家としてデビュー。2019年に発表した短編集『夫の骨』が注目を集め、表題作が2020年に「第73回日本推理作家協会賞短編部門」を受賞した。近著に『マザーマーダー』『妻は忘れない』など。

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