『音楽が鳴りやんだら』(高橋弘希) 文藝春秋
 発売:2022年08月09日 価格:2,090円(税込)

「君には音楽の才がある。代償を恐れて自分で才能の芽を潰すことは、音楽への裏切りにもならないか」作詞・作曲の天賦の才に恵まれた、福田葵。彼が幼馴染と組んだバンド「Thursday Night Music Club」・通称サーズデイが、とうとう大手レコード会社の目に留まった。デビューの条件は、ベーシストを入れ替えること。プロデューサーの中田の言葉を受け入れ、メジャーデビューを決断した葵は次第に変貌し――。

【著者プロフィール】

1979年、青森県生まれ。2014年に「指の骨」で「第46回新潮新人賞」を受賞しデビュー。同作を含め、3度の候補を経て、2018年に『送り火』で「第159回芥川賞」を受賞した。その前年の2017年には『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』で「第39回野間文芸新人賞」も受賞している。その他の著書に『朝顔の日』『スイミングスクール』、エッセイ集『高橋弘希の徒然日記』がある。

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