『信仰』(村田沙耶香) 文藝春秋
 発売:2022年06月08日 価格:1,320円(税込)

好きな言葉は「原価いくら?」で、現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。(「信仰」)/65歳の時点で生きている可能性を数値化した、「生存率」が何よりも重要視されるようになった未来の日本。生存率「C」の私は、とうとう「野人」になることを決めた(「生存」)/「だいたいルンバと同じくらいの便利さ」という友達の一言に後押しされて、クローンを4体買うことにした。自分を夏子Aとし、クローンたちを夏子B、C、D、Eと呼ぶことにする。そして5人の夏子たちの生活が始まった(「書かなかった小説」)――など、信じることの危うさと切実さに痺れる8編を収録した最新短編集。

【著者プロフィール】

1979年、千葉県出身。2003年に「第46回群像新人文学賞」優秀賞を受賞しデビュー。2005年に受賞作を表題とした初の単行本『授乳』を上梓。2009年に『ギンイロノウタ』で「第31回野間文芸新人賞」を、2013年に『しろいろの街の、その骨の体温の』で「第26回三島由紀夫賞」を、2014年には『殺人出産』で「第14回センス・オブ・ジェンダー賞」少子化対策特別賞をそれぞれ受賞。2016年に『コンビニ人間』で「第155回芥川賞」を受賞した。その他の著書に『星が吸う水』『ハコブネ』『地球星人』『生命式』『変半身』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

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