『ミス・サンシャイン』(吉田修一) 文藝春秋
 発売:2022年01月07日 価格:1,760円(税込)

僕が恋したのは、美しい80代の女性でした…。大学院生の岡田一心は、伝説の映画女優「和楽京子」こと、鈴さんの家に通って、荷物整理のアルバイトをするようになった。鈴さんは一心と同じ長崎出身で、かつてはハリウッドでも活躍していた銀幕のスターだった。せつない恋に溺れていた一心は、いまは静かに暮らしている鈴さんとの交流によって、大切なものに触れる。まったく新しい優しさの物語。

【著者プロフィール】

1968年、長崎県出身。1997年に「最後の息子」で「第84回文學界新人賞」を受賞し小説家デビュー。同作は「第117回芥川賞」候補となる。2002年の『パレード』で「第15回山本周五郎賞」を、『パーク・ライフ』で「第127回芥川賞」を受賞。2007年には『悪人』で「第61回毎日出版文化賞」と「第34回大佛次郎賞」を、2009年発表の『横道世之介』で、2010年「第23回柴田錬三郎賞」を受賞。2018年発表の『国宝』では、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」を受賞している。近著に『オリンピックにふれる』『ブランド』『湖の女たち』など。

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