『僕らは風に吹かれて』(河邉徹) ステキブックス
 発売:2021年03月10日 価格:1,386円(税込)

2021年5月、『僕らは風に吹かれて』を”寄付つき商品”にすることを発表した、WEAVER 河邉徹さん。新型コロナウイルス対策で活躍する方々を支援するため、印税の一部を『新型コロナウイルス緊急支援募金』に寄付し、以降も売上の一部(1冊あたり100円)の寄付を継続して行っています。

本の発売から4ヶ月。寄付への反響や、心境の変化について、河邉さんにお聞きしました。

Q:寄付について、反響はいかがでしたか?

河邉さん:
こんな状況なので、小説を楽しむという日常の喜びが、同時に困っている方のためになれる仕組みがあればいいなと思って、今回こういう取り組みをさせていただきました。
寄付の公表には不安もありましたが、ポジティブに捉えてくださる方ばかりでホッとしました。
実際に医療従事者の方で、勇気になりましたというメッセージをくれた方もいて、それだけでやってよかったなと思いました。
何よりも、一日も早くこの状況が収束することを願っています。

『僕らは風に吹かれて』ではコロナ禍に翻弄されるバンドがリアルに描かれています。

Q:発売から4ヶ月経過して、心境の変化はありましたか?

河邉さん:
書いた作品はどれも僕にとって大切なものですが、今回は自分がずっと経験してきたバンドの世界を題材に書いたので、より思い入れがあります。
また、小説は人生のどのタイミングでその物語を書くかという、ある種の適切な時期というのがあると思います。
僕にとって『僕らは風に吹かれて』は、このタイミングで書くことに意味があった小説かもしれません。
発売されてまだ数ヶ月ですが、世の中の状況は日々変化しています。
この小説は今の時代のことを書いたものとして、時間が経ってもその時の形で何かを感じてもらえるものであればいいなと思います。

寄付つき商品であることを帯に記載した
『僕らは風に吹かれて』

『僕らは風に吹かれて』サイン本のご購入はこちら
【100冊限定!サイン本】僕らは風に吹かれて 著:河邉徹 | ステキブックス オンラインストア

このたび、河邉さんにサイン本を作っていただき、ステキブックス オンラインストア限定で、販売を開始しました(もちろん”寄付つき商品”です)。
まだ、お読みになっていない方は、この機会にぜひお読みください。

サインする河邉さん

■ 河邉徹さんインタビュー動画

『僕らは風に吹かれて』あらすじ

主人公はファッション系のインスタグラマーとして活動する湊(みなと)。彼が、天才的なボーカリストである蓮(れん)に誘われ、蓮が率いるインディーズバンド「ノベルコード」に参加するところから物語が始まります。すでにメジャーデビューも視野に捉えているノベルコードは、蓮の思惑通り音楽シーンを駆け上がるーー、というバンドの物語と、その状況に翻弄される湊の物語を、昨今の「コロナ禍」をキーワードにして交錯させているのがこの作品です。
河邉徹にしか書けない、仕事のこと、音楽業界のことなど、これからのバンド活動のヒントなど、読み応えのある320ページとなっています。
カバーイラストは、実写映画化もされた人気マンガ『あさひなぐ』の作者、こざき亜衣。

【著者プロフィール】

1988年6月28日、兵庫県生まれ。ピアノ、ドラム、ベースの3ピースバンド・WEAVERのドラマーとして2009年10月にメジャーデビュー。バンドでは作詞を担当。2018年5月に小説家デビュー作となる『夢工場ラムレス』を刊行。2作目の『流星コーリング』が、第10回広島本大賞(小説部門)を受賞。2020年8月に3作目『アルヒのシンギュラリティ』を刊行。WEAVERとしては、2021年4月に、大阪・東京を巡るツアーの開催を予定している。

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