『栞と嘘の季節』(米澤穂信) 集英社
 発売:2022年11月04日 価格:1,815円(税込)

高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。2018年刊行のベストセラー『本と鍵の季節』に続く「図書委員シリーズ」最新長編!

【著者プロフィール】

1978年、岐阜県生まれ。「第5回角川学園小説大賞」ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し2001年に受賞作『氷菓』デビュー。2011年『折れた竜骨』で「第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)」、2014年『満願』で「第27回山本周五郎賞」を受賞。2021年の『黒牢城』は同年に「第12回山田風太郎賞」、本年「第166回直木賞」と「第22回本格ミステリ大賞」を受賞した。その他の作品に『さよなら妖精』『ボトルネック』『インシテミル』『王とサーカス』『いまさら翼と言われても』『Iの悲劇』『巴里マカロンの謎』や、エッセイ集『米澤屋書店』などがある。

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