発売:2022年11月02日 価格:2,035円(税込)
東京から父の地元に引っ越してきて以来、悪夢に悩まされていた「僕」は、現実でもお腹に痣ができていることに気づく。僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていた。やがて、そのうちひとりが謎の死を遂げる。夢に殺されたのか。次に死ぬのは誰か。なぜ、悪夢を見るのか。理由を探る中でオカルトライターの野崎と真琴からお守りをもらい、僕らの苦悩はいったん静まったかのように思われた。しかし、今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。「比嘉琴子」と名乗るその女は、夢の中で僕を殺そうとしてきて──。デビュー作から続く「比嘉姉妹シリーズ」待望の最新長編!
【著者プロフィール】
1979年、大阪府生まれ。出版社勤務を経て2012年よりフリーライターとして活動。2015年に澤村電磁名義で応募した「ぼぎわん」で「第22回日本ホラー小説大賞」大賞を受賞、同年『ぼぎわんが、来る』と改題のうえデビュー。同作は『来る』のタイトルで2018年に実写映画化されている。2019年に「学校は死の匂い」で「第72回日本推理作家協会賞(短編部門)」を、2020年には『ファミリーランド』で「第19回センス・オブ・ジェンダー賞」特別賞を受賞。近著に『怪談小説という名の小説怪談』『怖ガラセ屋サン』『邪教の子』などがある。