『憐憫』(島本理生) 朝日新聞出版
 発売:2022年11月07日 価格:1,760円(税込)

かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。自身の体調に加え、親族が絡む金銭問題にも煩わされる日々。自分の正体をまったく知らない人間に出会いたいという思いが募る。そんな折に酒場で偶然出会った柏木という男に、沙良はたまらない愛しさと憐憫を感じた──。愛に似て、愛とは呼べない関係、人が人に本当に求めている想いを描く、直木賞作家の野心作。

【著者プロフィール】

1983年、東京都生まれ。2001年に「第44回群像新人文学賞」優秀作となった『シルエット』でデビュー。2003年に芥川賞候補ともなった『リトル・バイ・リトル』で「第25回野間文芸新人賞」を、2015年には『Red』で「第21回島清恋愛文学賞」を受賞している。『リトル・バイ・リトル』からはじまり『生まれる森』『大きな熊が来る前に、おやすみ。』『夏の裁断』と4度の芥川賞候補、『アンダスタンド・メイビー』での直木賞候補を経て、2018年に『ファーストラヴ』で「第159回直木賞」を受賞した。その他の作品に『ナラタージュ』『クローバー』『よだかの片想い』『イノセント』『あなたの愛人の名前は』、『夜はおしまい』、近著に『星のように離れて雨のように散った』などがある。

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