『ぼくはなにいろ』(黒田小暑) 小学館
 発売:2023年01月17日 価格:1,760円(税込)

交通事故で体に傷を負って以来、人目を避け孤独に生きてきた祥司は、行きつけの居酒屋で一人の女性に出会う。祥司には眩しいほどに快活に見えた千尋だったが、人に言えないトラウマを抱えていた。スクラッチの宝くじを削ることだけを生きがいに、父親の文具店を手伝う孝志朗。文具店の試し書きノートで絵を描き続ける、不登校の絵美。文章で学校の様子を絵美に伝える、口がきけない少年。心を閉ざした若者たちの繊細な人間関係を描き、読む者すべての人生を肯定する大傑作。

【著者プロフィール】

1994年、福岡県出身。2019年に「春がまた来る」で「第20回小学館文庫小説賞」を受賞。受賞作を改題した『まったく、青くない』で2020年にデビュー。

(Visited 105 times, 1 visits today)