『魔女の原罪』(五十嵐律人) 文藝春秋
 発売:2023年04月24日 価格:1,870円(税込)

週3回、クリニックで人工透析を受けなくてはいけない宏哉。並んで透析治療を受ける杏梨との、他愛ない学校の噂話で暇を潰していた。彼らの通う鏡沢高校には校則がなく、髪色も服装の決まりもなく、あらゆる自由が認められている――ただ「法律」さえ犯さなければ。入学式では生徒手帳とともに六法全書が配布され、校内のいたるところに設置された監視カメラは法律の遵守だけを見張っている。そんな「日常」は、少女の変死事件をきっかけに大きく変わり、学校に、そして街全体に隠された秘密が暴かれていく。現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。

【著者プロフィール】

1990年、岩手県生まれ。東北大学法学部卒業後ロースクールに進み、司法試験に合格。2019年に「第62回メフィスト賞」を受賞し、受賞作『法廷遊戯』で翌2020年デビュー。同作は本年11月に映画公開が予定されている。その他の著書に『不可逆少年』『原因において自由な物語』、近著に『六法推理』がある。

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