『天神さんが晴れなら』(澤田瞳子) 徳間書店
 発売:2023年04月28日 価格:1,760円(税込)

小さな出来事が積み重なって月日は過ぎ、我々の日常は歴史になる。その一隅に今、私は短い尻尾を揺らして暮らしている――食を楽しみ、旅に心惹かれ、美術・芸術を愛し、悠久の歴史に思いを馳せる。そして、それらすべてのことが物語を紡ぐ糧となる。「知らないことを知るのが大好き」という著者が出会ったさまざまな出来事をウィット溢れる文章で描くいた、15年ぶり、小説家デビュー後としては初のエッセイ集。

【著者プロフィール】

1977年、京都府生まれ。2010年に『孤鷹の天』で小説家としてデビュー。同作は2011年に「第17回中山義秀文学賞」を受賞。2013年には『満つる月の如し 仏師・定朝』で「本屋が選ぶ時代小説大賞2012」及び「第32回新田次郎文学賞」を、2016年には『若冲』で「第9回親鸞賞」を、2020年には『駆け入りの寺』で「第14回舟橋聖一文学賞」を受賞し、2021年に『星落ちて、なお』で「第165回直木賞」の受賞となった。その他の著書に『ふたり女房』『月人壮士』『腐れ梅』『火定』『龍華記』『落花』『名残の花』『能楽ものがたり 稚児桜』『駆け入りの寺』、近著に『吼えろ道真』『恋ふらむ鳥は』『漆花ひとつ』などがある。またデビュー前の2008年にはエッセイ集『京都はんなり暮し』を刊行している。

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