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ほら、社会人が昼休みに読めればいいなあと。弁当食べながら、って(椹野)

鬼瓦:航さん、こんな人です、椹野道流先生というのは(笑)。どうでしょうか? ステキブンゲイさんでやっていけそうでしょうか(爆笑)?
椹野:(爆笑)。「やっていけそうですか?」って、もう13回もやってきてしまってるんです(笑)。
中村:エッセイって、週に1回でやると……年に50何本がね、どれくらい溜まるか、ちょっとこう。もちろん100とかたまったら、本にできますね。
椹野:油断すると電話帳みたいな(厚さの)本になっちゃうかもしれない
鬼瓦:(爆笑)。
中村:毎週水曜に公開してるんですね。
椹野だいたい11時くらいですね。公開してますので。
中村:それ、11時っていうのは、予約投稿してるんですか?
椹野:そうですそうです。だいたい、ほら、社会人が昼休みに読めればいいなあと。弁当食べながら、って。
鬼瓦:週の真ん中で、疲れてるときに「椹野エッセイ」があったらいいなって思って。
中村:いま僕も、連載してるんですけど。まあ、連載って言っても自分次第なので。土曜日公開なんだけど、一応、24時間幅はある(笑)。前日に予約投稿したときは、異様に早い時間に公開されるんだけど、「当日になっちゃった」っていうときはね、逆にすごい遅い時間に、ギリッギリに公開されたり、日をまたいでしまったり、っていう感じなんですけど(笑)。
椹野「土曜日(の内)だからいい」みたいな(笑)。わかります。
中村:そうですね。でも椹野さんは、読み手のことをちゃんと考えて。
椹野:一応、いまのところはまじめにやってます。
中村:素晴らしい!
椹野:ただねえ、あの……自由業なんで曜日感覚がフワフワになりますね。学校の授業があるときはいいんですけど、ないときはもうダメですね。「金曜日にカレーを食べる」くらいにしないとちょっとダメかもしれない。
鬼瓦:「作家さんあるある」なんですかねえ? おもしろい(笑)。
中村:月もわかんなくなるし、年もわかんなくなっちゃう(笑)。自分のいま立ってる位置がわからないですねえ。場所が(笑)。
鬼瓦教えてあげてください、誰か!
中村:ほんとにビックリするときありますよね! 「今日、金曜日ぃ(驚愕)!?」って。
椹野:そうなんですよ!! 「嘘ぉ~!?」ってなって。私もう、今朝だって、さわやかに出かけようとして、「ゴミの日じゃん!!」ってなって引き返して。
鬼瓦:それから芦屋からここまで。航さんのスタジオまで(笑)。
中村:芦屋って、高級住宅街なんですよねえ?
椹野:あのぉ……ピンキリですね。
中村:あ、そうなんですね。
椹野ワイルドサイドの芦屋もあるので。ワイルドサイドもセレブサイドも、うちみたいな山サイドもあります。よく市長さんとかも言うんですけど、「芦屋は庶民的なところもあるんですよ」って。でも買い物しにスーパーに行ったら、横にカウンタック停まってたりするので(笑)。
中村:山から海に、こうつながってる土地柄ですよね。
椹野:そうですそうです。山と海がめっちゃくちゃ近いんですよ。やっぱりねえ、海の人は、津波じゃないけど、水位の上昇とかも気をつけなきゃいけないとか。
中村:山の人は、イノシシとかに気をつけなきゃいけないんですか?
椹野:土石流ですね。うち土石流危険地域でもあるので。結構、ドキドキ。……あの、家に帰るのにお金がいるんです。家の近くに料金所があるんで、そこでお金払わないと家に帰れないっていう(笑)、不思議な地域。
中村:ええっ? 出るときはどうするんですか?
椹野:だから、行って帰って、お金払わなきゃいけないので、だから我々は定期券を買うんですよ。
鬼瓦:なんかよくわからないでしょ? 先生のこと聞けば聞くほど(笑)。「ほんとかなあ?」とか。
中村:いや、だからなんでそこに家を建てたのか、ってのが不思議だよねえ。
椹野:向かいに親が、っていうか実家があるんで。
中村:はいはいはい。
椹野:弟がね、ちょっと島へ行ってしまって。
中村:弟が島に行く?
椹野:もう帰ってきたんですけど。「両親の面倒見る人がいないなあ」と思って。でもやっぱり親とずっと一緒って辛いじゃないですか、作家活動をするにあたり。ちょっと生活リズム的に辛かったりするじゃないですか。で、向かいに土地が空いてるから、「なんとかそこ買えるな」っていうことで、仕事場を建てたんです。
中村:ちょっと、そこの見学に行きたいですね。
鬼瓦:(爆笑)。
椹野:有馬温泉に行こうと思ったときは来てください(笑)。

鼎談の模様はこちら:【特別企画】椹野道流・中村航・鬼瓦レッドが鼎談!『晴耕雨読に猫とめし』を語ります!

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椹野道流(ふしの・みちる)プロフィール

兵庫県生まれ。1996年、『人買奇談』で講談社の「第3回ホワイトハート大賞」のエンタテインメント小説部門で佳作を受賞し、翌年1997年に同作品でデビュー。同作に始まる「奇談」シリーズは、人気を集めロングシリーズとなった。1999年に『暁天の星 鬼籍通覧』でスタートした「鬼籍通覧」シリーズや、2005年にスタートした「貴族探偵エドワード」シリーズなど、多くのロングセラーを持ち、魅力的なキャラクター描写で読者の支持を集めている。2014年にスタートした、料理がテーマの青春小説でファンタジックストーリーが魅力の「最後の晩ごはん」シリーズは、芦屋市が主な舞台の人気作品。2017年にはシリーズ累計発行部数60万部を突破し、2018年にドラマ化もされた。近著に『ときにはひとりで、やっぱりふたりで~メス花歳時記~』『最後の晩ごはん 後悔とマカロニグラタン』など。また小説家として活躍する一方で、医師としても活動し、医療系専門学校で教鞭も取っている。
Twitter: https://twitter.com/MichiruF
ステキブンゲイ連載『晴耕雨読に猫とめし』(毎週水曜更新)

鬼瓦レッド(おにがわら・れっど)プロフィール

東京・明正堂書店上野店(アトレ上野内)に勤務するカリスマ書店員。明正堂書店のYouTubeチャンネルではお薦めの小説情報を語る「吼えろ!鬼瓦道場」の配信も行なっており、同番組は不定期で「ナニヨモ」にも再録されている。(※アトレ上野内の明正堂上野店店舗は2022年5月10日をもって惜しまれつつ閉店)
明正堂書店HP:https://www.meishodo.co.jp/
明正堂書店YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCSZgp6MBq44xP-zR03fxPrQ
Twitter(明正堂書店アトレ上野@お知らせアカウント):https://twitter.com/K92style

中村航(なかむら・こう)プロフィール

1969年生まれ。2002年『リレキショ』にて「第39回文藝賞」を受賞し小説家デビュー。続く『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』は芥川賞候補となる。ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール!』など、映像化作品多数。アプリゲームがユーザー数全世界2000万人を突破したメディアミックスプロジェクト『BanG Dream! バンドリ!』のストーリー原案・作詞など、小説作品以外も幅広く手掛けている。近著に『広告の会社、作りました』など。小説投稿サイト「ステキブンゲイ」において、自らの半生をモチーフにした『SING OUT LOUD!』を連載中。
中村航公式サイト:https://www.nakamurakou.com/
Twitter:https://twitter.com/nkkou
ステキブンゲイ連載『SING OUT LOUD!』(毎週土曜更新)

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