『わたしにも、スターが殺せる』(藤井清美) 幻冬舎
 発売:2023年05月10日 価格:1,650円(税込)

コロナ禍のさなか、SNSで不用意な発言をした2.5次元俳優・翔馬。これまで【M】と名乗り彼を「上げる」記事を書いていた平凡なこたつライター・真生は、その発言を捉えて彼を「叩く」方へ転じる。彼のファンは大反発し、【M】を炎上させる。しかし程なく流れが変わり、コロナウイルスに危機感を抱く世間が、一斉に翔馬を叩き始め、スターは“殺された”。高揚感が抑えられない真生だったが、以前から【M】の正体が真生だと知る何者かに、自宅マンションを晒されたり、脅迫のような郵便物が届けられていた。半同棲の恋人・春希と共に嫌がらせの犯人を突き止めようとする真生だったが、浮かび上がったのは意外な人物だった……!

【著者プロフィール】

1971年、徳島県出身。大学在学中より劇団に所属し、舞台の脚本・演出に携わるようになる。2000年に『The Last 10 months 〜10か月〜』で「日本テレビシナリオ登龍門」優秀賞を受賞し、以降は映画・ドラマの脚本も多数手がけている。エッセイや映像作品のノベライズから執筆活動もはじめ、主な著書に『明治ガールズ~富岡製糸場で青春を~』『京大はんと甘いもん』『#ある朝殺人犯になっていた』などがある。

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